テーマ:芥川龍之介

芥川龍之介孝(蜘蛛の糸)

 このお話を知らない人はいないと思うので簡単にあらすじをおさらいすると  或る日、お釈迦様は極楽の蓮の池から地獄を垣間見られていると血の池地獄で阿鼻叫喚の苦しみでうめいている亡者の中にカンダタという1人の盗賊を見つけられました。彼は生前盗みや人殺しをした大悪人です。  しかし或る時道を横切る小さな蜘蛛を踏み殺すのを止めた事が有り…
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芥川龍之介孝(白)

 白とは犬の名前です。  もちろん名前の通り白い犬です。  それが、ふとした事から真っ黒になり、御主人様にはもとの白だとは思ってもらえず家を追い出され色々な冒険をするというストーリーです。  ですから『生きる意味とは?』とか『真の幸福とは?』なんて哲学的な命題を追及するような小難しい内容ではありません。  恐らく…
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芥川龍之介考(杜子春)

 この話は身を持ち崩した若者杜子春が洛陽の街で壁にもたれてぼんやり空を見上げるところから始まります。  元は金持ちだった彼にとって、その日の食事にも事欠く生活が、どれほど辛いものかは察するに苦労は要りません。  まあ世間で言う道楽息子だった彼にとって何か悪さをしてでも生き抜くなどというバイタリティが有ろうはずは有りません。 …
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芥川龍之介考(猿蟹合戦)

 芥川龍之介がお伽噺を題材にした作品は珍しい。  少なくとも私はこの作品しか知らない。  このようにお伽噺を題材にした作品では太宰治の御伽草子が有るが太宰はオリジナルのストーリーを踏襲しつつ自らの解釈を差し挟むという手法だ。  芥川は世間では武勲の誉れと評されるカニを徹底的にコキ下ろしている。  お話の始まりは見…
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芥川龍之介考(お富の貞操)

 この作品を初めて読んだのは高校生の頃だったと思う。  猫を助けるために我が身を乞食に弄ばれるのすら良しとした、お富の潔さと作品に漂うエロチシズムに興奮した覚えがある。   明治元年五月十四日の午《ひる》過ぎだつた。  で始まるが明治元年の5月(旧暦)といえば彰義隊が上野寛永寺に立てこもり官軍と睨み合いを続けていた時だ…
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芥川龍之介考(竜)

 出展は徒然草だったと思う。  原作では結局竜は現れなく集まったギャラリーは去ってゆくという結末だが彼の作品では竜が現れ天に昇って行った。  原作同様のストーリーが展開し最後に、どんでん返しがあるという趣向だ。  「これから読もうと思っていたのに!」という人には「済みません」とお詫び申し上げます。  芥川龍之…
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芥川龍之介考(トロッコ)

 この作品も舞踏会同様に高校の教科書に載っていたものだ。  主人公の良平少年(当時8才)は小田原熱海間に敷設される軽便鉄道(施設や建設規格の簡単な一地方の交通に供する鉄道。また、軽便鉄道法(1910年施行、19年廃止)により敷設された鉄道)の工事現場にあるトロッコに興味を持ったわけだ。  男の子というのは、この手の工事現場の…
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芥川龍之介考(邪宗門)

 芥川の所謂王朝ものの中でも邪宗門はひと際冴えていると思う。  しかし残念ながら、この作品は未完成だ。  地獄変の続編として書かれた、この作品の冒頭部分は堀川の殿様の壮絶な最期を生きいきと記述している。  それは生前の様々な悪業の数々を想像するに充分である。  平安中期の貴族に幅広く信じられていた陰陽道に対し庶民…
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芥川龍之介考(舞踏会)

 この作品は中学や高校の現代国語の教科書に良く載るので、ご存知の方も多いと思う。  某家の令嬢明子が頭の禿げた父親と出掛けた舞踏会での出来事を描写したものだ。  舞踏会デビューの夜に出会ったフランスの海軍将校とダンスを踊り美味しい料理を食べながら楽しい会話をして過ごした。  そして幾年かが過ぎ上品な老婆となった明子が作…
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