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zoom RSS 桜井 眞一郎氏の訃報を聞いて

<<   作成日時 : 2011/01/23 01:01   >>

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 昨日ニュースで桜井氏の訃報を聞いて驚いた。

 つい2,3年前まで現役で新型車開発に現場で活躍されている映像を観ていただけに正に青天の霹靂といった印象だ。昭和4年生まれといえば私の父と同じで確かに若くはないが今時の80才前後という年齢は昔と違って『老いぼれ』ではなく未だ現役世代である。

 そもそも桜井氏がスカイライン生みの親である事を知ったのは社会人になってからで丁度日産からオーテックの社長になられた時だ。

 思えばハコスカの頃からのファンだった(当時は未だ小学生)私は高校の頃ケンメリのスカGに憧れた。
 
 でも当時は、それ以上にバイクに憧れてはいたが(校則では『バイク禁止』だったが学校をサボって免許を取りに行ったりした→バレて担任に怒られた。)

 高校卒業間近に成ると就職組の連中が次々と車の免許を取り金持ちのクラスメートの中にはケンメリのスカGを新車でかってもらったりして、すごく羨ましかったりもした思い出がある。

 ※その友人は1年の時新車で750RS(Z2)を
  新車で買ってもらった(これも羨ましかった)

 今から思えばケンメリのスカGは例えGTRでも2リッターのファミリーカーレベルの性能でしかないけど当時の最高性能だった事は確か。

 多分今峠なんかで勝負したら下手をするとCUBE辺りにカモられるかもしれない動力性能と足回り(特にブレーキは雲泥の差)だとは思うけど騒音規制が無いに等しかった当時のエンジン音はきっと実速の+10km/hくらいの感覚だろう。それはコーナリングにも言え恐らくスゴく速く旋回しているように感じると思う。

 当時の日産車全体に言えたことだけどエンジンの過剰品質はスカイラインも例外ではなく70年代「クルマは10万キロが限度:査定ゼロ」と言われたが20万キロ箸ってもクランクを割る事はおろかピストンリングすら交換していないクルマも珍しくなかった。

 そんなスカイラインも鉄仮面(RSターボ)辺りから魅力も無くなって来た。

 丁度桜井氏が健康を損ね開発の第一線から離れオーテックに行った頃だ。

 月200時間の残業というから毎日2,3時間寝る以外は働いていた計算だ。

 ※そりゃ体も壊しますよ。

 本来なら、それまでの実績と年齢から取締役へ昇進し第一線から離れるのが普通だけど当時の日産は東大の学閥が経営陣を占め横浜国大卒の氏の昇進は絶望的だった。

 それを見かねた当時の社長の久米氏の配慮で子会社(オーテックジャパン)を新たに興し社長に据えたという話だが。

 そういえば子供の頃あんなに憧れたスカGだったけど初めてのクルマはカリーナで次はローレル(2台乗り継いだ)セドリック・グロリアと結局オーナーになる事はなかった。

 それでも桜井氏は個人的にリスペクトしていた。

 というのも私は桜井氏に本田宗一郎とPOPこと吉村秀雄氏に通じる職人気質を感じていたからだ。

 もしプリンス自動車が資金繰りの問題から倒産せず持ちこたえていたなら多分社長になっていたに違いない人物だと私は思う。そう考えれば日産に吸収合併されたのは不幸としかいいようがない。

 桜井氏がプリンス自動車に入社した'52当時はホンダも100社近くあったポンポン屋(バイクメーカーの通称)のひとつで藤沢武夫という辣腕経営者が居なければ丸昌自動車やトーハツそして陸王同様に倒産していただろう。

 POPにしても偶々米兵がバイクの修理に来なければ世界にうってでる事はなかっただろう。

 「たられば」で言うと、もし桜井氏がホンダに就職していたら…やっぱ宗一郎氏とケンカして辞めただろうな(どっちも引かない性格だから)

 今は天国で夢の車の開発をしてるのだろうか?

 本当に残念だ。

 でも氏の死で、ひとつ吹っ切れた事がある。

 カルロスゴーンによりコングロマリッドとなり果てた日産にはもう未練は無い。

 例え例え宝くじが当たろうともGTRは買わないだろう。



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コメント(4件)

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故人のご冥福をお祈りします。

さて、昔のように若者が憧れるスカイラインは直6エンジンの終焉とともに消え果て、今はどう見ても名前だけスカイラインでいにしえのローレルの高性能版後継車のように思います。
若者の車離れはこんなところにもあると思うんですがねぇ。
匿名でひとつ
2011/01/23 10:55
匿名でひとつさんへ

>名前だけスカイライン
正に仰るとおりです。
確かに今のスカイラインはティアナをハイオク仕様にしてカーナビを付けただけのものですから(それにスタイルもダサい)
>若者の車離れはこんなところにも
>あると思うんですがねぇ。
若者の目はしっかり見てます。
ロードスターやコペンが結構売れている現状を見ると単にマーケットリサーチだけに頼るのではなくイメージリーダーとなるべく新たな挑戦をメーカーも続ける必要があるとは思うんですがコングロマリッドは『利益の追求のみ』なので今の日産をはじめトヨタそしてホンダにすら望むのは難しいように思えます(ホント嘆かわしい時代です)
薩摩おいどん
2011/01/23 14:38
私の知らなかったストーリーを教えていただきました。どうもありがとうございます。
開発者魂と、企業の利益追求姿勢とは往々にして衝突しますよね…私の会社の研究者たちからもそういった声は聞きます。桜井さんが入社した当時は、(潰れるにせよ)自由に開発ができていた風潮であったのに、時代や経営層が変わり窮屈な開発しかできなくなっていくのは…技術者にとってはかわいそうなことですね。
ハカセ
2011/02/11 15:39
ハカセさんへ
多分30年後にハカセさんが「昔CB400SFというバイクがあった。これは400ccクラスのガソリン車のなかでは最高に優秀だったが当時のライダー達は大型バイクにばかり目が行き、このクラスの優位性を全く理解しなかった…」と若い連中を相手に語っているでしょう(勝手に想像しています)
技術と営業の確執はどこにでも有るものなんですが最高責任者(CEO)のバランス感覚が重要な事は言うまでもありません。というのも技術だけでも営業だけでも企業は成り立って行かない者ですからね(なんて現役のビジネスマンのハカセさんに説教できる立場ではないんですが)
確かに技術に走りすぎ営業をおろそかにし倒産した企業は沢山ありますが営業主体にしすぎて倒産(或いは吸収合併)した企業も後を絶ちませんね(卑近な例ではサンヨー電気(素晴らしい技術者が居たにも関らず営業主導でやったため会社をダメにした))
そんな訳で、ひと握りの首脳陣の利益しか考えないコングロマリッドが創るクルマはいかに優秀安価であろうとも購入する気はありません。だって安価であるために、どれだけの人間を泣かせているのかを考えるととても乗る気にはなりませんよね。
薩摩おいどん
2011/02/12 05:32

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