鹿児島ALIEN(旧東京から鹿児島へ)

アクセスカウンタ

zoom RSS あしたのジョー

<<   作成日時 : 2011/02/22 19:30   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 4

 日曜日にあしたのジョーを観に行ってきました。

画像


 若者に人気の山下智久(山pというらしい)と香里奈そして伊勢谷友介を選んだ辺りはオリジナルを知る昔のファンには少し違和感があるかもしれないけど元々ジョーはハニーフェイスという設定だったし白木洋子も容姿端麗な深窓の令嬢だったから配役的にはベストチョイスだと私は思う。

 オリジナルという事についていえばジョーが鑑別所に入った原因が詐欺だったのだけど映画ではヤクザとのケンカで入った事になっている。それに鑑別所とはいわずに『収容所(だったと思う)』と曖昧にしている。

 そして決定的な違いは白木洋子がオリジナルのテレビアニメでは世間知らずのお嬢様だったけど映画では、やり手のキャリアウーマンという感じで可なり尖っている(映画を観れば理由は分るが…展開に大いに関係があるので、ここでは書けません)

 その辺がオリジナルとの微妙なフレバーの違いを感じるけど、そもそも2時間少々でジョーと段平の出会いから施設での力石との出会い…確執そして公式戦での壮絶な対決までをやるのだから真面目にオリジナルをなぞっていけば歯抜けの映画になるのは必至。

 それに可なりのメッセージをも含んだ内容だけにディテイルに拘る必要は無いように感じた。

 ものがボクシング漫画だけに試合のシーンは欠かせないけど山下・伊勢谷両氏のこだわりは異常ともいえるほどで本気ではないにしても実際に殴りあう本格的なもの(顔にヒットしたパンチは顔面を波打たせていた:可なり本気で打たないとこうならない)

 私は観ていて涙が流れた。

 だって、山下・伊勢谷とも所謂イケメン俳優だから顔は命のはず。

 そして圧巻は二人の試合前の計量シーン。

 伊勢谷演じる力石の体は誰の目にも栄養失調一歩手前。

 多分普通の人なら立っているだけでめまいがするくらいだろう。

 ところでフェザー級からバンタム級への移行には約4.5kgの減量だから普通に考えれば大した事ないように思えるけど元々ギリギリの減量で試合に臨む事を考えれば、この2階級差は正に暴挙。その事を踏まえると力石の減量は現実的なものといえるだろう(現実には非現実的な挑戦)

 その宿命の対決の前のウルフ金串(演じる虎牙はボクシング経験者)との試合ではクロスカウンターとトリプルカウンターを実際に観ることができホント感激でした。可なりリアルな演技で臨場感はバッチリ。

 と、ここまで書いてふとロッキーの事を考えた。

 向こうはジョーと同じスラム街からボクシングで立身出世する、いわばサクセスストーリー。

 しかしジョーと力石は違う。

 どう考えても双方にメリットはない。

 それどころかデメリットばかり。

 そもそも、あれだけ減量した力石が試合をするのを医師は認めないだろう。

 いわばジョーと力石のエゴで行なわれた試合。

 これは多分外国人には理解できないだろう。

 実際ホセ・メンドーサは最後までジョーを否定し続けた。

 ※ホセとの試合を観たいので是非第二弾を作って欲しい。

 ボクシングとの出会いで生きがいを見出したジョーそしてジョー・力石の試合を通して自らの殻を破り新境地を見出した白木洋子。非常に感慨深い内容です。

 同じアニメの実写版でもヤ○トは最初からドン引きでしたが『あしたのジョー』は感動の嵐でした。

 そうそう、冒頭の昭和40年代の道路の渋滞シーンではホントに当時走っていたボンネットバスやオート三輪をはじめトヨペットコロナなんかが、さり気なく有ったりして感動ものでしたね。それと川口に再現されたドヤ街は古民家フェチで路地裏マニアの私にはもう涙モノ。できれば日光江戸村みたいに川口昭和村という感じでテーマパークにして欲しいと思いましたが…多分今は取り壊されていますね(涙)

 余談ですが20年くらい前までは山谷から南千住にかけて、こんな感じの木賃宿がまだ残っていましたね。

 ※地下鉄日比谷線から南千住の地上駅に
  出るときによく見えた。

 今は山谷も労働者が居なくなり町もきれいになったようだけど…多分労働者が居なくなった訳ではなく彼らは職を失いホームレスとなり新宿や浅草を徘徊しているんだろうな。そう考えると昭和40年代よりも過酷な時代なのかも知れない。

 一度入り込むと抜け出せないドヤ街だったけど今はそれすら無い状況それに就職氷河期をも凌ぐ就職難そして非正規雇用の増加と益々厳しくなる生活環境。こんな時代に若者が希望を見出せるものがあるだろうか?

 就職も出来ない大学に大金を払い通い、修学期間の半分を就職活動に費やし思うように学べないまま社会に放り出され荒波にもまれる。高卒はもっと過酷な状況。

 これは誰のせいだろうか?

 今の社会を作り上げた我々大人の責任といわれればそうかもしれない。

 しかし私個人の経験では皆がバブルで浮かれていた頃私は過酷な勤務(月150時間の残業)を強いられ休日も無かった。責任を回避しようとする訳ではないが皆が皆浮かれていたわけではない事だけは知ってほしいと思う。

 時代が悪い

 親が悪い

 世間が悪い


 そう世の中をすねてみるのも仕方の無い時代かもしれないが少なくとも本人のためには何もならない。

 若者には真剣に打ち込める何かを自分自身で見出して欲しいと思う。

 無責任かもしれないけど。

 そんな事を考えさせる深い映画でした。

 ※実際哲学的な作品でもありました。


あしたのジョー COMPLETE DVD-BOX
コロムビアミュージックエンタテインメント
2009-12-23
TVアニメ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by あしたのジョー COMPLETE DVD-BOX の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
曽利文彦監督 「あしたのジョー」  (追記あり)
観ようかどうしよか迷いました。 ...続きを見る
映画と読書とタバコは止めないぞ!と思って...
2011/02/22 20:09

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
映画は見ておりませんが、日曜日に香川照之氏の撮影日記を書店にて立ち読みしました。
本人も筋金入りの拳闘マニアらしいのですが、福山雅治を始め周囲の人たちのヒートアップぶりに興味を引かれました。
匿名でひとつ
2011/02/22 23:51
匿名でひとつさんへ
そういえば香川・伊勢谷両氏は龍馬伝でも共演していますね(からむシーンは殆ど無いけど)
映画の公式HPでの伊勢谷の減量秘話はホント泣かせます。役作りとはいえナゼそこまで自分を追い込む必要があるのだろうかと他人事ではありますが考えてしまいます。
恥ずかしながら私は泣きながら観ていました。
薩摩おいどん
2011/02/23 06:07
なるほど、主演の方たちによる役作り、街並みやクルマといった点も忠実だったので、おいどんさん感動だったわけですか〜。
私は原作を読んでもいませんが、映画から入ってみようかなと思いました。
ハカセ
2011/04/03 12:52
ハカセさんへ
原作は可なりの長編なので厳しいですね(経済的に)
映画だけでは昔のファンがなぜ入れ込むのか理解し辛い部分が多分にあるとは思います。
ただ40年前の若者(所謂団塊の世代)の日常には、あんな感じのドヤ街が至る所にありました。
あの頃の人たちの大半は高度経済成長の入口で物や金は無く漠然とした未来への希望しかありませんでしたね。
薩摩おいどん
2011/04/03 14:29

コメントする help

ニックネーム
本 文
あしたのジョー 鹿児島ALIEN(旧東京から鹿児島へ)/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる